ことあれかしだった

ちいさい怪談や奇譚を細々と書いています

Undercurrent

こんばんは。

雨と雷がやべーですね。寝れん。

 

こんな夜は雨音に包まれてぼんやりと壁を眺めるのもいいものです。

電気の消えた部屋はほの青く、時折稲妻の光があちこちに影を作ります。

 

わたしは不完全です。

わたしは欠点だらけです。

物事は長続きしませんし、人付き合いも億劫です。

これといった目的もなく、思想もなく、確たる信念の拠り所もない。

ものを考えません。

ですから情報を取り入れるのが怖いです。

簡単に流されてしまうから、無防備に人の考えや意見を受け入れてしまうのが怖いです。

そのためわたしは優しい結末や、美しい物語をいつも思案します。

誰のためでもない、わたし自身が留まるための物語です。

 

わたしは自分が好きです。

不完全で欠点だらけですが、そんな自分を愛しています。

そうしなければならなかったからです。

誰も自分を好いてくれないのであれば、自分が自分を好きになるしかない。

わたしに一番あまいのはわたしですし、わたしを一番理解し、一番寄り添ってくれるのもわたしです。

寂しい生き方だと思いますか?

わたしはわたしの優しく美しい物語の中で生きてきました。

物質世界の成り行きがどうであれ、わたしはそうしてわたしの幸せを作ってきました。

 

人は一人では生きていけないと言います。

他人との関係、縁でもって人はアイデンティティを確立すると言います。

自分を表す要素を自分の外に求めることで、ひとかどの人間として自立していくと言います。

きっとそうなのでしょう。

 

空と海に区別がなければいいのに。

そうすれば海に落ちても空を泳いで飛行機に拾ってもらえるはずです。

ずっと晩夏の夕暮れならいいのに。

そうすればもっと地球の惑星感が増してきれいだと思います。

地面が全部鏡ならいいのに。

そうすれば足元ばかり見ながら歩いても人にぶつからないでしょう。

あ、やっぱ日焼けヤバそうなので今のナシで。

 

では!