ことあれかしだった

ちいさい怪談や奇譚を細々と書いています

秋の夜長

こんばんは。

早速ですが小説のようなものをUPしました。

kotoarekashi.com

今回も掌編です。

わたしが書くのはほぼ掌編です。

ショートショートは、稲垣足穂一千一秒物語から星新一に繋がる系譜ですね。

長いものをじっくり読む姿勢が著しく欠けているわたしとしては、非常に好きな文章のカテゴリです。

虚無への供物みたいに区切りまくるやり方もわたしにとっては画期的だったなあ。

 

すっかり秋らしくなりましたね。

わたしは秋が一番好きです。

今までは涼しいから好きなんだなと思っていたのですが、最近どうやら違うことが分かってきました。

秋に思い出す夏や、これから来る冬のことを考えるのが好きなんだなーと。

大嫌いだった父親が、秋の縁側にこしかけて煙草吸いながら文庫本を読む景色を今でも鮮明に思い出せます。

大嫌いだったはずなのに、今はわたしも同じようなことをやりたくなるし、実際やってるので、血は争えんなと諦めにも似た境地です。

薄い夕暮れに広がるうろこ雲にひこうき雲が重なる風情は、遠くの海をヨットが渡るのを見るようでわたしの心を捉えます。

結局、自分のルーツはそういった身の回りの自然な変化の運行であって、五感から入力して文字に出力するという作業が楽しいから、うまくもない文章をだらだら書き続けてるんだろうなーと思います。

 

やべーもうこんな時間。寝なきゃ。

では!