ことあれかしだった

ちいさい怪談や奇譚を細々と書いています

電子タバコ

こんばんは。

あんな手抜き記事だけだとアレなので、今日はもっかい更新します。

 

電子タバコって今もうみんな吸ってますよね。

においが少ないとか灰が出ないとかでみんな乗り換えていってるんですかね。

よくわからないですが、わたしは副流煙のにおいも好きだったのでどっちでもいいです。

 

一番長持ちするデバイスって何だと思いますか。

石です。

石に文字彫ったら下手したら万年もちますもんね。

あ、別にアナログがいいって話してる訳じゃないんです。

結果に至るまでの過程をこねくり回すのが技術の進歩というなら、過程が省略されればされるほど便利になりますし、楽になります。

人はその分別のことに時間を使えるはずでした。

しかし技術の進歩がもたらしたのは、新しい課題でした。

その課題を克服するために新しい技術が生まれ、新しい技術が生まれることによって新しい課題が生まれます。

そうして増えた人口をカバーするだけの仕事が生まれ、みんなが日々の糊口をしのいでいけるという訳です。

イケてるっぽい人たちは、それを新たな価値と言います。

新たな価値は市場を産み、市場は仕事を産み、仕事は生活を産み、生活は物語を産みます。

突端にあるSFは前提知識がなければ理解不能ですし、前提知識を得るには絶えず新しい価値に触れ続けなければいけません。

それこそChatGPTなんかは、まだ突端と言ってもいいのかもしれません。

むつかしい話を抜きにすれば、あれはググるの先にあるものです。

いずれ亜種や進化系が広く人口に膾炙するようになるのでしょう。

人はググることすら不要な作業として、バーチャルアシスタントが寄り添う日常がそう遠くない内にやってきます。

技術は日進月歩です。

そして対極にスピリチュアルがあると言われます。

学ぶ必要のない、人に生来備わった感覚的なもの、経験則からくる納得感に根ざした、技術の反対側に立つように見えるものです。

象徴的な言葉で彩られたフェリックな世界のように見えるものです。

霊魂や精霊、オーラ、星占術、祈祷、タルパ、引き寄せ、などなど、まるで人間が元々そんな能力を持っていた、あるいは特別な人だけが人間の本来の能力を行使できるというような、一見技術の進歩と相頡頏するように見える価値観です。

結果に至る過程は何であれ。

何であれです。

技術とスピリチュアルの両側から、リアルとバーチャルの垣根が段々と取り払われていきます。

それは夢と現実とをまぜこぜにして、相互に関係する世界観を構築している途中に見えます。

その先にあるものは何だと思いますか。

明るいものだといいなと思います。

 

紙タバコを挟む指の形がきれいだから。

それだけの理由で人を好きになることもあります。

何も持たずに、行くあてもない冬の日に、寒さに身を縮めながら見る薄明かりの空の美しさ。

カーテンの中に隠れて読み耽る詩集の言葉はあんなにも胸に迫ったのに、今はもう何も思い出せません。

 

あれ、結局アナログがいいみたいな話になってる?

 

では!