ことあれかしだった

ちいさい怪談や奇譚を細々と書いています

悪夢

わたしは夢を滅多に見ません。

実際には覚えてないだけという話を聞いたことがありますが、あれ? わたしの記憶力って…。

でもやっぱり夢を見た日って悪夢の率が高いように思います。

こわかったから覚えているのでしょうか。

あ、あとお金めちくちゃもらえる夢も覚えてる率高いです。

あれほんとやめてほしいです。

起きた瞬間かなり混乱します。

そして落ち込みます。

 

覚えている悪夢があって、なんかわたしが家の近くで戦闘していました。

マシンガンみたいなのを持って、家の陰とかに隠れて敵が来たら撃ちます。

もちろん敵も撃ってくるので、なんとか逃げたり隠れたりしながらやり過ごします。

ものすごい緊張感なのですが、わたしには仲間もいて、時折冗談などを言い合いながら戦闘を続けています。

そんな感じの映画とか見た覚えがないのですが、仲間とのやり取りとかがなんか映画っぽい演出感があって、今から思い返すときしょいです。

あらかた敵が片付いて、残っているのを掃討しようとその辺をウロウロしていたところ、一人残された敵がいたので気が付かれないようにそっと近づきました。

そしてここからなら当たるっしょという距離まで来ると、わたしは銃を構え、スコープを覗き、引き金を引きました。

見事に命中し、敵はその場に倒れました。

よっしゃと思いながら近づいて行って敵の顔を見ると、わたしの息子でした。

その瞬間、わたしの目の奥からじわじわと血のような熱いものがにじみ出てきて、全身の力が抜け、膝から崩れ落ちました。

そして冷たくなった息子に覆いかぶさり、ひたすら歯を食いしばっていました。

 

最悪な気持ちで目が覚めました。

特に普段、夢の内容とか気にするタイプではないのですが、今でも思い出すだけで変な汗が出る、おぞましい夢でした。

 

でもこんな気持ちになる意味がわからなくって、非常に不思議に思っています。

そもそも現実のわたしは独身で、息子もいないのです。

 

今夜は夢を見れるかな。

では!