ことあれかしだった

ちいさい怪談や奇譚を細々と書いています

にぎやかな夜

ここ最近文章をまったく書いていなかったので、リハビリにブログを書いています。

メールとかのやり取りは毎日ありますが、あんなもんテンプレの塊ですもんね。

続けられる趣味になればいいなあ。

あんまり物事が長続きしないタイプなので、急に更新が途切れて、また急に現れる感じになりそうです。

内容もほんとてきとうなので、自動書記に近い感覚です。。

あー、昨日の夜に書きたいこと何個か浮かんだんだけどなー。

全部忘れちった。

 

昔、お化けを見たすぎて、夜中に外をうろうろしていた時期があります。

しかしなにぶん学生だったものですから足もなく、車で心霊スポット凸やー! と言ったこともできませんでした。

そのため近所の公園やお墓、溜池や廃工場、学校、マンション、トンネル、そういったところを訪れては一人でだらだら過ごし、その時を待っていたのでした。

結果、お化けを見ることはありませんでした。

その代わり金槌を持った爺ちゃんに追いかけられたり、こわいお兄さん達と野球したり、気がついたら変な女みたいな人がずっと後ろからついてきてたり、お墓とお墓の間に収まって寝てるおじさんがいたり、真っ暗な川で犬と一緒に泳いでるお兄さんがいたり、夜って意外と賑やかなんですね。

 

一度だけ不思議なことがありました。

ちらちらと雪が舞うような寒い日の夜、わたしはどこへ行くともなく普通に道を歩いていました。

寒いからはよ帰ろと思いながら、肉まんを買って帰るためにコンビニを目指していました。

田舎なので外灯もあんまりなく、ずっと向こうに公衆トイレの明かりが見えるばかりでした。

道のすぐ横は大きな池で、以前はちょっとした住宅地だったのですが、ぜんぶ潰して穴を掘ってなぜか池にしたという、由来のわからない変な池でした。

そうして公衆トイレを通り過ぎようとしたときに、いきなりトイレの中からパパパパパンという、クラッカーをめちゃくちゃに鳴らしまくったような音がしました。

わたしは死ぬほどびっくりして、すぐさま走って逃げ出したい気持ちと、お前お化け見るためにうろうろしてんのに音ぐらいでなにビビってんのという思いが交錯し、目的を果たすべしという義務感から恐る恐るトイレを覗いてみました。

するとそこには爆竹の破裂した燃え殻が散らかっているばかりでした。

辺りには微かに煙が立ち込めていましたが、人の気配はなく、いくら待ってもそれきり、お化けや変な人が出てくることはありませんでした。おしまい。

 

ではまた!